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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年07月19日

日食グラスを作ろう(^^)v

来る7月22日、実に46年ぶりとなる皆既日食が見られますメロメロ
(宮崎は皆既まで行かず、「大」部分日食・・ですが)

この大天文ショーを見逃すわけにはいきません。
日食をこの目で見届けるために、日食グラスを作ることにしましたスマイル


さて、実際の製作する前に、注意しておかなければならないことがあります。

日食を観察する場合、絶対にやってはいけないことがあります。

それは、国立天文台のサイトに書いてあります。
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html

ここに書いてある方法で日食を観察すると、最悪、失明します。

分かりやすく説明すると、虫眼鏡で黒い紙を焦がしたあの状態・・が、
自分の目の中で起こりますオドロキ

もっと具体的に説明すると、光量(まぶしさ)を落としただけでは、
可視光線以外の光をカットすることが出来ません。
その為、紫外線や赤外線(特に赤外線)がダイレクトに網膜に届き、
赤外線の熱で網膜が焼けてしまいます。

これが、日食網膜症です。

お~怖っガーン


ということで、日食観察には、専用の日食グラスを購入して望みましょう・・。




あらら、タイトルとかけ離れていますねワーイ


では、これから、日食グラス作りに取りかかることにしましょう。

材料は、厚手の画用紙と、フィルムの真っ黒な部分の切れ端。
オドロキ?フィルムの切れ端?

はい、これは、国立天文台のサイトで、やってはいけないことに書いてあります。
上の写真で、フィルムが二つ写っていますが、
右はカラーフィルム、左は、白黒フィルムの切れっ端です。


この二つのフィルムの違い、実際に実験で確かめてみましょう。

用意するのは、ビデオカメラと、家庭で使うリモコンです。
これを向かい合わせになるようにセットします。

大抵の家電リモコンは赤外線を使用しています。
ですので、リモコンをビデオで撮影すると、明るく点滅する光が確認出来ます。
画像がイマイチなのはビデオカメラからのキャプチャの為


レンズの前にフィルムをセットして、リモコンボタンを押します。

さて、これで何が分かるかというと・・、
そう、日食網膜症に直結する、赤外線の通過量が分かるんです。


※注意※
理論上、デジカメでも、携帯のカメラでも
同様の確認が出来ないわけではないのですが、
ローパスフィルター(赤外線カットフィルター)の
性能如何では、赤外線がしっかり確認出来ないことがあります。
(実際、私のデジカメでは、赤外線はほんのり赤く写っただけだった)
ですので、この手の実験は、自己責任でお願いします。
当ブログを真似て、日食グラスを製作し網膜症になっても、
私は、責任を負えません。


まず、カラーフィルムから。
念の為に、黒い部分を四重にして撮影してみました。
(上の写真で右のフィルムがクタクタになってるのはそのせいです)
全然ダメですねオドロキ
四重にもすると、ハッキリ言って太陽の光すら通しません。
しかし、赤外線は何の苦労もなく通り抜けてしまいました泣き

もし、これで太陽を見ようものなら・・あの虫眼鏡の煙が目の中で・・。
想像しただけでも恐ろしいですね。

皆さん、絶対にカラーフィルムで日食観察をしないように


さて、次は、白黒フィルム。
まずは、一枚で様子見。
うっすらと、光源が写っています。
更に、二重で撮影したら、完全に光源は写らなくなりました

おぉ~これは大成功拍手


では、なぜカラーフィルムと白黒フィルムでは違いが現れたのでしょうか。

カラーフィルムは、色素が化学変化を起こして現像されます。
つまり、色つきの下敷き・・と変わりはないわけですね。

一方、白黒フィルムは、銀粒子の化学変化で現像されます。
これは、一種の金属シートと考えてもいいでしょう。

この違いが、同じような形状であっても、赤外線を通すか通さないかの
違いになっているのだろうと思います。

幸いにして、私は、高校の時から白黒フィルムの現像焼き付けを
自分でしていましたので、フィルムの切れっ端を持っていました。


まだまだ先は長いんで、続きは次回にスマイル
  


Posted by 朱ビート@宮崎 at 18:17Comments(8)ビート以外