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Posted by みやchan運営事務局 at

2015年11月24日

朱ビート、Eg、O.H.【ピストン4】。

さぁ、出来上がったピストンをエンジンに入れ込みます。
社長の左手をご覧下さい。

なにやら輪っかを持っています。
実はこれ、ピストンコンプレッサーと言われるもの。
これを使うことで、ピストンリングやスリーブ内を傷付けることなく、ピストンを仕込むことが出来ます。

この輪っかの仕組み、図解するとこんな感じです。

頑張って説明図を作ってみましたけど、どうですか?ワーイ

ここからの作業は、連続写真でどうぞ<(_ _)>









-

入りました。

ダメージなく仕込むことに成功です。
ネット上で検索すると、インシュロック状の工具を使って入れ込むパターンが多いんですね。
でも、かなり面倒そうです。
この工具は、シンプルですが優れものだと思いました。

作業はその後も続き・・、

残り2つも入れ終わって・・。

3本とも入り終わりました。

とてもキレイです。
  

Posted by 朱ビート@宮崎 at 14:10Comments(0)ビート

2015年11月17日

朱ビート、Eg、O.H.【ピストン3】。

ピストンにピストンリングを取り付ける作業です。
小箱からリングを取り出します。

ガタガタのリング(スペーサーエキスパンダー)が1つ。
それを上下に挟むサイドレールが2つ、オイルリング(トップ・セカンド)が2つです。

図解するとこんな感じ。

ピストンリング、言葉では知っていても、実際に見るのは初めてです。
シンプルですが考え抜かれたシステムなんですね。


一つずつ、リングを取り付けていきます。

まずは、スペーサーエキスパンダーから。

ゆっくりとした動作で、次々に取り付けていきます。

今気づきましたけど、こういった作業って、地面でやってることが多いなぁ・・スマイル

完成です。

シリンダブロックの上に乗せてみました。
研磨されたシリンダブロックの輝きと、新品ピストンの輝き、美しいですね。

次回、このピストンがシリンダブロックに挿入されます。
お楽しみに。
  

Posted by 朱ビート@宮崎 at 11:50Comments(0)ビート

2015年11月15日

朱ビート、Eg、O.H.【ピストン2】。

さぁ、いよいよ新しいピストンがコンロッドに取り付けられます。
いや、ピストンにコンロッドが取り付けられるのか・・。
まぁ、どっちでもいいのですが、今回の主役はピストンだからニコニコ

ピストンとコンロッドを繋げる役目をするのは、これ。
ピストンピン
ピストンピンです。


袋からピンを取り出した社長、それを削り始めました。

ホンのちょっとだけ角を丸めて、コンロッドに打ち込みやすくする工夫ですね。

早速、ピストンの穴に入れて、感触を確かめます。

間もなくこのピストンは絶対に見えないところに仕込まれます。
こうやって、姿を見られるのもあと少しです。

コンロッドにオイルを塗って、準備完了です。

塗り塗り塗り・・。

こんな風にセットされます。

この後、左手一本でピストンを固定しますから、慎重に角度合わせをしている感じです。

さぁ、セッティングです。

ピストンピンの打ち込みなんて、まず見られません。

打ち込む為のガイドをセットします。

ハンドルをクルクル回して、高さを合わせます。

ピストンピンを抜くのと同じ要領で、アームを降ろします。


むぎゅ~といった感じでニコニコ

出来上がりです。

何度も同じ事を言っていますが、美しいですね。

3本とも完成しました。

次回は、ピストンにピストンリングをセットする工程です。
  

Posted by 朱ビート@宮崎 at 11:46Comments(0)ビート

2015年11月11日

朱ビート、Eg、O.H.【ピストン】。

この日、社長は、一番奥のプレス機前にいました。
足元には、既に作業が終わっているものが二本。

そう、ピストンからコンロッドを外す作業です。
残り一本の作業を撮影させてもらいました。

目線を下げて、位置の確認をします。

固定金具や道具は使わず、素手での作業です。

左手でピストンを持ち、右手でアームを持って準備完了です。

アームを上下させることで、少しずつ下向きの圧力が掛かります。

ピストンピンが少しずつ押し出されます。

お気づきでしょうか、社長の両腕筋肉の張り。
軽く動かしている感じですが、結構、力が必要なのかも知れませんね。

程なくして、ピストンピンは、カランと落ちてしましました。

コンロッドが外されたピストン。

もう二度とビートのエンジンの中に入ることはありませんが、24年間、ホントにお疲れ様でした。

新旧のピストンを並べてみました。

まぁ、色は、汚れたままですから、くたびれて見えますけど、
つい最近まで、朱ビートをいろんな場所に連れて行ってくれた原動力です。
感謝してますよ。

そして新しいピストンは、プレス機上で、コンロッドが組み込まれるのを待ちます。

心なしか、不安げな表情に思えるのは、感情移入のしすぎでしょうかスマイル
手前の筒は、ピストンピンを押し込む為のガイドです。

さぁ、次回、いよいよ、ピストンとコンロッドが一つになりますよ。
  

Posted by 朱ビート@宮崎 at 22:32Comments(0)ビート

2015年11月09日

朱ビート、Eg、O.H.【洗浄】。

例によって、宮崎内燃機さんに行ってきました。
この日、オイルまみれだった各パーツは、かなり洗浄が進んでいました。

手前のピストンバルブ、この距離でも輝いて見えます。

向きを変えて、近づいて撮影。
画面左上、メリ込んでいた異物も綺麗に掘り出されて、穴ポコになっています。

更に近づいてもう一枚。

うっすらと凹んでいます。 こんな感じになったんですね。

以前の、これからすると、もう・・雲泥の差ですワーイ
ビフォア(笑)。
見違えるほどですね。

カバー類も、洗浄が出来上がっていました。

24年間蓄積された汚れ、完全にキレイにピカピカに、とはいかない様ですニコニコ

机の下に転がっていたクランクシャフトもキレイになりました。

組み上がりが楽しみです。

さて、これは、カムセンサー。

一見、やつれている様に見えますが、社長のお話だと、十分に使えるから大丈夫、だそうです。

このパーツは、えっと・・何だったかなワーイ

プラグホールの回りに、何か塗ってあります。

角度を変えて、更にアップでもう一枚。

社長曰く、耐熱のボンドだそうです。

ずっと以前、プラグホールに、オイルだったかガソリンだったか、が溜まって、
プラグが失火する故障がありました。

その際に、塗られたものなのか、私の記憶が定かでありません。
ただ、本来されるべき修理の方法ではないようです。

綺麗に取り除きますから大丈夫ですよ、との言葉に、
「よろしくお願いします」としか言えない私でしたスマイル
  

Posted by 朱ビート@宮崎 at 11:55Comments(0)ビート

2015年11月03日

朱ビート、Eg、O.H.【スリーブ4】。

スリーブを研削するには、ボーリングマシンなる機械を使います。
そして、宮崎内燃機工業には、なんと3台のボーリングマシンがオドロキ
ずらりと並んだボーリングマシン
ずらりと並んだボーリングマシン。

今回使用したのは、中央のボーリングマシン。
お邪魔した時は、E07Aがセットされていて、真ん中のスリーブをボーリングでした。

社長に、なぜ3台もあるのかと聞いてみると、答えは簡単、
「ボーリングする直径に応じて3台必要」ということでした。
なるほど・・です。
左から、小・中・大ですね。

よく見ると、マシンの下には研削くずが大量に落ちています。
もちろん、今回の作業だけではないですよ。

研削が完了したシリンダブロックを取り出します。
ボーリングマシンにシリンダブロックをセット
軽とは言え、アルミと鉄の塊のシリンダブロックを軽々と持ち上げる社長。
お年を感じさせない所作です。

削り終えたシリンダブロックを、丁寧に何度も拭き上げます。

これで、三つ並ぶシリンダの、下・中央のボーリング作業が終わりました。
残るはあと一つ。画像から、直径の違いは何となく分かりますね。

最後のスリーブがセットされました。
ボーリングマシンにシリンダブロックをセット
滅多に見られない、ボーリング作業を目の当たりに出来ます。

マイクロメーターで微調整をしている・・ようですニコニコ
マイクロメーターで何かの計測?
いや、あまりにテキパキ作業が進むもので、実際、今何をしているのか、
まぁ、その度に聞けば良かったんですけどね。

さぁ、作業開始です。
ボーリング作業開始。
中央の棒がグリングリン回りますよ。

こんな感じで作業が行われます。

金属を削り取る乾いた音が響きます。
シュンシュンシュンシュン・・と、テンポ良く削っています。

少しアップで見てみましょう。

何気ない写真に見えますが、メカの質感を表現するのに苦労していますワーイ

更にアップでもう一枚。

研削クズが回りに飛んでいますね。


さて、突然ですが、これが、シリンダの中に入ります。
新品ピストン
美しいですね。

そして、研削の間に、社長がこんなことをしくれましたニコニコ
こんな感じに入ります。
作業が完了しているシリンダ、ピストンリングが、ドンピシャで入ります。


作業が完了し、棒が上がりました。
社長は、ビットを取り替えます。
ビットを取り替え
聞くと、バリ取りの刃だそうです。

周辺の削りカスを綺麗に取り除きます。
綺麗にお掃除
この後、バリ取りを行います。
作業を見つめていましたが、社長は、研削の音だけを頼りにバリ取りをやってのけます。

「もしかして、今の音だけで判断されていたのですか?」と尋ねると、
「まぁ、これは長年の経験と勘で・・」と、さらっと言われました。

私も、一応、技術職の端くれですが、そう言えるだけのスキルはないなぁ・・と思ったものでした泣き
  

Posted by 朱ビート@宮崎 at 14:06Comments(0)ビート