2009年02月24日

Canon EOS Kiss Digital

現在のメイン機、EOS Kiss Digitalですスマイル


撮影機材は、昨日までの投稿で書き倒したQV-4000ニコニコ
Canon EOS Kiss Digital
詳しくは「こちら

ごらんの通りバッテリグリップを着けています。
タテ位置でも、ヨコ位置と同じ操作感覚で扱え、
グリップも良くなるのでグッドですスマイル

さて、今回、EOS Kiss Digital を取り上げると言うことで、
こぢんまりとした、これ↓
Canon EOS Kiss Digital
を予想していた方も多いでしょう。
(画像はCanonより拝借赤面

まるで武器のようなレンズが着いていて、あれあれ?・・な方、いませんか?

これは、EF-S 17-55mm f2.8です。
今現在、私が所有するEFレンズはこれ一本だけです。

ですので、この巨大な標準ズームレンズをぶら下げて、
重く、デカくなったカメラで、日々、撮影しております。

QV-4000が、軽いフレンチキスで笑顔をキャッチ出来るとしたら、
EF-S17-55mmがついたEOSkissDigitalは、濃厚なディープキスです。

この巨大なレンズに愛撫された被写体は、否応なくその本性を現し、
官能の世界に身を沈めます。
ある被写体は、それを嫌悪感として表現し、
ある被写体は、更なる快感を求めて身悶えします。

私だって、こんなレンズに狙われたら、
思わず後ずさりしてしまうかも知れません。

それほど、このレンズの迫力は、撮られるものを圧倒します。
ただの標準ズームレンズなのですが、迫力がありすぎるんですねニコニコ
Canonによる詳しい特徴解説は、「こちら

このレンズ、全域f2.8を実現する為に、大きく重く太くなってしまいました。
結果さえ良ければそれで良い私にとって、大した障害ではないんですけどね。

贅沢なレンズ構成に、レンズ内光学手ぶれ補正付。
インナーフォーカスで重心移動も抑えています。

周辺光量も満足出来るレベルで、絞り込むほどに、
ビックリするシャープさが出てきます。
情報にまみれたい方は、「こちら



さて、このEOSkissDigital、有効画素数は630万画素・・と、
数値だけで見れば、最新のコンパクトデジカメがその倍ぐらいあって
見劣りするように感じられます。

しかし、私が感じる限り、この630万画素でも必要にして十分です。

ちょっと信じられないかも知れませんが、私、普段の撮影は、
157万画素(1024×1536=ファイン/スモール)で撮影してます。

無駄に大きく、かといって、画像に奥行きや質感のあるわけでもない・・
現代のコンパクトデジカメで生成される画像は、そんな印象です。

どうしても、画素数至上主義というか、数字が多ければいい・・という
誤った風潮がずっと続いています。

大切なのは、被写体を美しく表現する技術のはずが、
生成される画像をデカくすることだけに、技術が向かっていってます。
いわば、無理を通せば道理が引っ込む・・そんな感じでしょうか。

画素数が大きければ正義だ!という、メーカーのやり方は、
パワーさえあれば、そのクルマは偉い!という一時期の
ハイパワーを競い合うクルマ開発競争に似ています。

そこに本質はなく、扱いきれないパワーを無駄に浪費するだけです。
クルマの本当の楽しみは、気持ちよく走ることが出来るかどうか・・です。

自分のドライブテクニックが、スピードに関係なく、カチッ!っと噛み合った時、
あ~このクルマに乗ってて良かったなぁ~と感じられる瞬間に出会えます。


おっと、また、脱線が始まったぞ。

まぁ、そんなわけで、決して画素数が多いことが正義ではないんだよ・・
ということが言いたかっただけです。

では、たった157万画素でも、十分に満足出来るその秘密は何なのでしょう。
実は、それは、撮像素子の大きさにあるんです。

撮像素子・・銀塩カメラで言えば、フィルムにあたる部分です。
レンズを通ってカメラに導かれた光は、この撮像素子にぶつかることで、
デジタル信号化され、メディアへ保存されます。

コンパクトデジカメの撮像素子は、1/1.8インチといった
かなり、というか、とっても小さいサイズなんです。

実際にmmで表現すると、
6.9mm×5.2mm

こんな小さな面積に膨大なピクセル数を押し込もうとすれば・・
それは当然無理が掛かってきます。
記事によると、最新の撮像素子は6.2×4.6だとか・・。


さて、EOSkissDigitalはどうでしょう。

22.7mm×15.1mmオドロキ
デカい!
もう、比較になりませんニコニコ
いわゆる、APS-Cサイズの受光素子です。

蛇足ですが、いわゆるフルサイズといわれるカメラは、
有効画素数を36.0mm×24.0mmに詰め込んだものです。
これは、2009年2月現在、世界中見回しても、
EOS-1Dsシリーズ
EOS-5D
EOS-5D MarkⅡ

α900
しかありません。
それぞれ、相当に高価金貨で、とても手が出るものではありませんがワーイ


まぁ、余裕の面積に、余裕の有効画素数630万画素。
その結果、余裕のある写真が撮れるわけですね。

ネットで、EOSkissDigitalを検索すると、発売当初の記事が多数出てきます。
その中で、キスデジ使いの人にとても役立つサイトを一つ。

EOS kiss Digital Report

個人の方が作っているサイトなのですが、いわゆる「ロシアの方」は
EOSkissDigitalのネガを解消するのに、かなり役立ちます。

まぁ、当然ながら、自己責任ですねスマイル


このカメラ、道具としての質感はほとんどありません。

最近、友人が、EOS DIGITAL 50Dを購入しましたが、
それはそれは、カメラとしての風格に溢れ、
そして、質感と操作感は、所有する喜びを与えてくれるものでした。

筐体がシルバーボディ・・ということもあると思いますが、
母体が銀塩のEOS kissシリーズであることを考えると、
これは、恐らく確信犯なんだろうな・・という気もしています。

実際、デジタル一眼レフの敷居を一気に低くした功績は大きく、
このカメラ以降、その価格とデザインは、著しくフレンドリーになりましたニコニコ

機能は基本的に、昭和の名機Canon A-1と何ら変わることがありありません。
そう、TvAvPMを基本にしたものですね。

実は私、普段は、Avで使用することが多いですね。
骨の髄までCanonファンの私としては、ゆゆしき事態ですねワーイ

え?なぜって?

それはそれは、昔むかしの話です。
AE(オートエスクポージャー)の方式で、自社の優位性を
めぐって、競争というか戦争というか論争がおきていました。

具体的には、シャッタースピードを決めると、それに応じた
絞り値をカメラが決めてくれる、シャッタースピード優先AE(以下Tv)。

一方、絞り値を決めれば、シャッタースピードを
カメラが決めてくれる、絞り優先AE(以下Av)。

各社、それぞれの信念を持って、AEを選択していたのですが、
ほとんどのメーカーは、Avを選んだのです。

Tvを選択したのは、キヤノンと、あと一つ、どこだったかなぁ~。
富士フイルムだったかな、小西六だったかな(ちょっと自信なし)。
写真に関する膨大な資料は押し入れの中だしなぁ~。
また、気が向いたら調べておきますニコニコ


AEカメラの一時代を作ったCanon AE-1
ご自身が、あるいは親が持っていた・・って人も多いでしょう。
このカメラは、Tvのベストセラーです。

では、どうしてキヤノンはTvを選択したのでしょうか。
それは、プログラムAEを見越してのことだと思います。

ちょっと専門的になりますが、Tvは、カメラが絞り値を操作します。
その為には、そのレンズの開放情報と同時に、
瞬時に適正絞り値まで絞り込む、高速の電子回路が必要となります。

多くのAvを選択したメーカーは、開放信号情報と同時に、
適正絞り値まで絞り込むスイッチを持っていませんでした。

ですので、先に絞りをセットすれば、シャッタースピードを
カメラが設定してくれるAvが、システム的にも電子回路的にも
コストが掛からず楽に開発することが出来たのです。

AE-1から数年後、Canon AE-1+Pが登場します。

これは、モードをP(プログラム)にセットしておけば、
カメラマンは、ピントを合わせてシャッターを切るだけで、
適正露出の写真が撮れる夢のカメラになりました。
(はい、今では当然というか当たり前ですけどねワーイ


スイマセン、寄り道だらけで、全然先に進みませんね。。
また、明日、続きやってもいいですか?赤面

まったく、付き合いきれねぇよ・・って人以外は、
どうぞ、お付き合いくださいね~。



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Posted by 朱ビート@宮崎 at 06:40│Comments(4)ビート以外
この記事へのコメント
おはようございます

お詳しいですね。カッコイイです^^

私、デジカメは、コンパクトカメラしか持っていませんが、
昔は一眼レフを愛用していて、リバーサルフィルムや白黒フィルムで遊んでました。
勉強になりますし、興味深く読ませてもらいました^^
投稿してくれた人 きおす at 2009年02月24日 08:11
きおすさん:

おぉ~ポジとか、白黒されてたんですね~(^^)/
ラティチュードがひくいポジフィルムは、一発必撮だと、
失敗も多かったんじゃないですか(笑)?
白黒は自分で現像焼き付けをしていましたが、
もう、デジカメオンリーの現在、長いこと暗室にこもっていません(^^;
明日も、もうちょっとだけ続きます~。
是非お付き合いくださいね~。
投稿してくれた人 朱ビート@宮崎朱ビート@宮崎 at 2009年02月24日 17:41
凄いですね。
プロの方…ですよね?

もう途中から専門用語満載でちんぷんかんぷんになりましたが、
カメラの世界は本当に奥が深いですね。

一度じっくり勉強したい世界です。
投稿してくれた人 mikimiki at 2009年02月24日 23:45
mikiさん:

コメントありがとうございます~(^^)/
いえいえ、私はただの小市民ですよ(^^;
プロは目指したことはありません。
目標とするプロはいますが。
mikiさんもすごいカメラをお持ちですから、
これからも、じゃんじゃん素敵な写真を撮り続けて下さいね~(^^)/
投稿してくれた人 朱ビート@宮崎朱ビート@宮崎 at 2009年02月25日 07:14
 
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