2015年11月03日
朱ビート、Eg、O.H.【スリーブ4】。
スリーブを研削するには、ボーリングマシンなる機械を使います。
そして、宮崎内燃機工業には、なんと3台のボーリングマシンが
そして、宮崎内燃機工業には、なんと3台のボーリングマシンが
ずらりと並んだボーリングマシン。
今回使用したのは、中央のボーリングマシン。
お邪魔した時は、E07Aがセットされていて、真ん中のスリーブをボーリングでした。
社長に、なぜ3台もあるのかと聞いてみると、答えは簡単、
「ボーリングする直径に応じて3台必要」ということでした。
なるほど・・です。
左から、小・中・大ですね。
よく見ると、マシンの下には研削くずが大量に落ちています。
もちろん、今回の作業だけではないですよ。
研削が完了したシリンダブロックを取り出します。
軽とは言え、アルミと鉄の塊のシリンダブロックを軽々と持ち上げる社長。
お年を感じさせない所作です。
削り終えたシリンダブロックを、丁寧に何度も拭き上げます。
これで、三つ並ぶシリンダの、下・中央のボーリング作業が終わりました。
残るはあと一つ。画像から、直径の違いは何となく分かりますね。
最後のスリーブがセットされました。
滅多に見られない、ボーリング作業を目の当たりに出来ます。
マイクロメーターで微調整をしている・・ようです
いや、あまりにテキパキ作業が進むもので、実際、今何をしているのか、
まぁ、その度に聞けば良かったんですけどね。
さぁ、作業開始です。
中央の棒がグリングリン回りますよ。
こんな感じで作業が行われます。
金属を削り取る乾いた音が響きます。
シュンシュンシュンシュン・・と、テンポ良く削っています。
少しアップで見てみましょう。
何気ない写真に見えますが、メカの質感を表現するのに苦労しています
更にアップでもう一枚。
研削クズが回りに飛んでいますね。
さて、突然ですが、これが、シリンダの中に入ります。
美しいですね。
そして、研削の間に、社長がこんなことをしくれました
作業が完了しているシリンダ、ピストンリングが、ドンピシャで入ります。
作業が完了し、棒が上がりました。
社長は、ビットを取り替えます。
聞くと、バリ取りの刃だそうです。
周辺の削りカスを綺麗に取り除きます。
この後、バリ取りを行います。
作業を見つめていましたが、社長は、研削の音だけを頼りにバリ取りをやってのけます。
「もしかして、今の音だけで判断されていたのですか?」と尋ねると、
「まぁ、これは長年の経験と勘で・・」と、さらっと言われました。
私も、一応、技術職の端くれですが、そう言えるだけのスキルはないなぁ・・と思ったものでした
Posted by 朱ビート@宮崎 at 14:06│Comments(0)
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